第14回 内痔核治療法研究会総会
当番世話人 斎藤 徹
ALTA療法は治療効果、簡便性、安全性が評価されており、痔核根治術(LE)とともに痔核治療の中心的な治療法になりつつあります。さらに、単独療法だけでなく、LEや外痔核切除との併用療法も広く行われています。
過去13回の内痔核治療法研究会総会において、ALTA療法の適応、手技と工夫、短期及び長期の臨床成績(再発率)、有害事象、投与量、再投与などが主題として検討されてきました。一方、医療行為を行う前に医師はその医療行為を選択する必要性(行わない場合との病態の比較など)、医療行為の説明、治療の際には周術期に認められる有害事象などの説明を行い、インフォームドコンセント(説明の承諾・同意:Informed Consent;以下IC)を得る必要があります。ICは法制上あくまでも努力義務でありますが、努力義務規定に違反したことを理由として民事訴訟上、過失を推定されることがありますので、十分に理解しておくべき大切な事柄です。
今回のテーマは、ALTA療法(単独療法、併用療法)を施行する際のICとし、2つの主題に分けて検討します。
是非、公募演題の応募と総会への参加をお願いいたします。
1. ALTA療法選択のインフォームドコンセント(適応、手技、成績など)
ALTA療法(単独療法、併用療法)をどの様に説明して施行しているのか?
2. ALTA療法有害事象のインフォームドコンセント
ALTA療法の周術期に生じる有害事象をどの様に説明しているのか?
2019年12月